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長柄御霊神社お祭り

2017年8月26日(土)、27日(日)長柄御霊神社例大祭があり、例年以上の人出で盛り上がりました。

 

古謡「ややこ」の披露を中心にレポートします。

「ややこ」は、長柄で約700年も前から歌い継がれてきた、お正月や結婚式などで披露するおめでたい謡。わが子の幸福な成長を願って、子供の子守唄などにも歌われていたということです。長柄の暮らしに深く根づいた謡だったのでしょう。そんな謡が、人々の記憶から消えかかっています。たくさんあったという歌詞も、資料として残されているのはたった二つだけ……。この「ややこ」を継承しようと、本立寺の住職・山本貫恭さんと音楽家・伊東宥子さんが中心になり、白寿会(長柄・葉桜の老人クラブ)の協力で、数年前から御霊神社のお祭りで披露されるようになりました。

 

今年はお祭り参加者から募った2人のちびっ子も歌唱に参加。歌詞の意味は、わからないだろうけれど、大きな口をあけて元気いっぱいに歌っていました。「とても嬉しい。こうやって少しずつでも次世代につなげていけたら」と山本貫恭さん。白寿会の方々も、歌いながら、かわいい後継者たちの姿を頼もしそうに眺めていました。

残存する二つの歌詞の中の一つ、「あらたま」を紹介します。

 

一 ああ新玉の 年の始めに かどには門松 かどばやし

二 ああ門松の 一の小枝に 孔雀の鳥が 三つとまる

三 ああ羽交いにや 金を延べそや 口には黄金を 含みそや

四 ああこの鳥が 二度ととまれば 末代長者で 暮らすだろう オヤオヤ末代長者で 暮らすだろう

 

この「ややこ」で、小地域で受け継がれる謡というものを初めて知りました。それは今聴くと、歌というより祈りのような響き。神社の前で披露された世代を超えた一同の歌唱が、この地域に幸福を呼び込んでくれるようにも感じました。

真剣を使っての奉納居合道演舞

南郷中学吹奏楽部

長柄地域では夏休み最後のお祭り。地域中のお祭りを回って演奏した南郷中吹奏楽部の生徒たちは「これで終わっちゃうんだ……」と涙ぐんでいました。

長柄小生徒有志によるソーラン節

長柄下町内会の皆さんによる練功

地域総出の出しものに、神社の境内を埋める見物客は大きな拍手や歓声で応援。声を枯らしていた人もいました。

取材:寺山ルリ子